「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」を読んで

 この本は経験から得られた知識が凝縮されている特別な本だと私は思う。一般にノウハウ本と呼ばれるものは「出世するためには」とか「人間関係をよくするには」といった一部分について細かくかかれている。しかし、この本は違う。どうしたらよりよい人生を送れるかという大きなテーマの答えがちりばめられていると私は感じた。そして、この本は子供、学生、社会人、どんな年代の人が読んでもためになると思った。それは結婚から、教育、仕事と様々なことについて書かれているからである。

 私は学問から勉強することも大事だけれども、経験から学ぶ部分も大きく、他人の体験を聞くことによって学ぶことも大事だとこの本を読み、思った。周りには同じことで悩み、克服した人がいることがある。そういう人たちからそのことについて聞くことによって自分もそのことを克服できることも多いだろう。やはり、経験はなにものにもかえがたい価値のあるものである。

 この本には筆者の経験や考えがつまっている。そして、手紙を読み、成功していく息子がいる。この手紙には父親の暖かさ、厳しさ、優しさがあった。息子にとってはすごく頼りになる父親だろうと感じられた。

 私は教育に関係する分野を読んでなるほどと思うところがいくつかあった。そのひとつは、まず大学では専門分野だけでなく、幅広い分野を勉強していた方が後々役に立つということだった。たしかに、大学でひとつの分野だけを勉強してしまうと視野の狭い人になるかもしれない。しかも、社会人になってしまうと幅広い分野を勉強することなどまずないといえる。もうひとつは勉強する習慣をつけ、それを保たないと知識が身につかないということだった。この本ではそのことに関して、父親の大学時代について書かれている。大学1年生の時、クラスにはできる生徒が多くいたが、2年生にはクラスの3分の1は脱落していたという。脱落した多くははじめはできる生徒だったが、勉強をしなくてそのまま脱落していってしまったという。私は才能より努力が大事なのだなと思った。勉強をする習慣をつけさえすれば、勉強をすることは別に苦でもなんでもなく知識をどんどん身につけていけるが、勉強をする習慣がないと、勉強をするのがいやになり知識がみにつかないまま過ごしていってしまうと思う。私はこの習慣を学生のうちにきちんと身につけ社会人になっても持ちつづけたいと思う。なぜなら、社会人になってしまうと勉強する時間が少なくなり、勉強しようと思っていてもなかなか勉強できないというからだ。実際に、社会人の人たちが「学生のうちに勉強をできるだけしておきなさい。社会人になったら時間がなくなってしまうから」というのをよくきく。私は学生のうちにやっておけばよかったと思うことがないようにこの忠告をよく聞き、一生懸命勉強したいと思っている。

 社会人になってから必要な、取引先のこと、部下のこと、仕事のことなど多くのことについても書かれているが私にはまだぴんとこないことも多い。私は社会人になってからまたこの本を再び読んでみようと思う。きっと、今と違った見方ができるだろうし、きっと役に立つだろう。

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